色から読み取れる心
私たちの世界は、様々な『色』に囲まれています。
色は視覚的情報として、私たちの中に入ってきますが、この色が私たちの心に大きな影響を与えているのです。視覚から得られた色の情報は脳に届けられ、様々な身体症状や情動の変化を生じさせるのです。
では、何気なく自然に選ぶ色から、あなたの心を読み取っていきましょう。
少し想像してみて下さい...。
あなたは、買い物に出掛け、あるお店で可愛い小犬の置物を見つけました。
その買い物の形は全て一緒なのですが、”青” ”赤” ”黄” ”緑” ”黒” ”ピンク”の6色あります。
あなたは、何色の子犬を選びますか?
では、それぞれの色にどんな意味が隠されているのか見ていきましょう。
色が及ぼす体の変化や心の変化にも注目しながら、自分が選んだ色だけでなく、他の色への理解も深めてみましょう。
『 青 』
青という色は、人々に安心や静かな気持ちを与え、高ぶった感情を沈静化させ る精神的効果が得られます。
青を選んだあなたは、心が高ぶった状態で、それを沈静させようと思っていま せんか?それとも、今の冷静で落ち着いた感情と同調したものを選ばれたのでし ょうか?
自分の好きな色として”青”を選んでしまう人は、静かで穏やかな人が多いよう です。どちらかというと内向傾向が強く見られ、自分の内面を大事にする傾向が 見られます。自分自身を探求することが上手なので、芸術や演劇、美術の世界な どに向かうと才能が開花されることがあるようです。
青を選んだ人は、穏やかな環境を作ろうとしてしまうため、自分の感情を押し 殺してしまうことがあります。
このような状況が続いてしまうと、どうしてもストレスが溜まりやすくなって しまうので、自分の高ぶった感情を、思いっきり発散する方法を見つけておく 必要があるでしょう。
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『 赤 』
いる状態など、行動的な変化をもたらします。
赤を選んだあなたは、もしかするとこのように興奮し、活気溢れる体の変化を 求めていませんか?もしくは、既に興奮状態にいて、自分の状態や気持ちと一致 した赤色を選んでしまったのではないでしょうか?
普段から赤色を選びやすい人は、実行力や行動力が優れているなど、行動を起 こす場面で、役立つ側面を有している人が多いようです。 しかしながらその一方で、感情の起伏が激しいなど、他者関係を持つときにな かなか困難な傾向も見られます。
ロールが上手に出来るように普段から意識しておきましょう! 興奮してきたときに生かせる、自分なりの感情を抑える方法などもみつけてお くと良いでしょう。
そして、自分の気持ちを盛り上げるために、赤を選んでしまう人は、時には自 分の本当に選びたい色にも目を向けて、本当の自分の状態をきちんと確認してお きましょう!
もきちんと目を向けて、時には心を休ませてくださいね。
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『 黄 』
黄色は、神経に強い影響を与えます。肉体的には交感神経・副交感神経に刺激 を与えるため、人の注意を喚起しやすいように、黄色信号の”注意のサイン”とし ても身近に用いられています。
人に何かを教えたり、学びを深めることによって、自分の潜在能力をどんどん と引き出していけるなど、優れた才能を示す傾向にあります。
興味の範囲も広く、幅広いジャンルで活躍することが出来ますが、一度コント ロールを失ってしまうと、”人に馬鹿にされたくない!”という思いが強く出てき てしまい、他人の目を気にしすぎてしまう傾向があるようです。
黄色を選んだあなたは、人の視線を気にしすぎていませんか?
人の視線が気になりすぎてしまうと、外に出るのがつらくなってしまうことも あります。本当の自分をちゃんと見つめて、自分自身を認めてあげられるように、 少し考え方を変えてみましょう。
そして、知的な面だけで自分の価値観を図ろうとせず、たまには肩の力を抜い て上手に気分転換することも心掛けておきましょう!
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『 緑 』
緑は、青の効果と少し似ていますが、人を穏やかな気持ちにさせる効果があり ます。緑には交感神経を落ち着かせ、心身のバランスの回復を図ったり、緊張を リラックスさせる効果があると言われています。
を与える効果があると、指摘されています。
緑を選ぶ人は、計画性は高いのですが、実行する力が乏しいといわれています。 しかしその一方で、他者のことを冷静に分析し、最小限の労力で仕事をこなす という要領の良さも持ち合わせているようです。
また、自己主張は苦手ですが、自主性にも欠けた傾向がみられます。感情を表 現するのもあまり上手ではないので、その点でストレスを溜めすぎないように注 意しなければなりません。
日常生活の中で自然豊かな森を見ていると、心が落ち着くことはありませんか ?
緑を選んだあなたは、もしかすると心の安らぎを求めているのかもしれません。 もしくは、自己主張が苦手で、冷静さを持つ傾向から、同調して緑を選んでしま ったのでしょうか。
リラックスを求めて緑を選んだ人は、家に植物を置くなどして、自分の生活し ている環境を整えてみましょう!
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『 黒 』
黒は、色味が存在しないため、青や緑よりももっと深い鎮静効果を有していま す。
黒を選ぶ人は、感情の表出を抑え、ネガティブな感情も押し殺してしまうため、 悲観的に物事を捉えてしまう傾向があると言われています。
黒を選んだあなたは、悲しみや苦しみを抱え、何か大きな不安に苦しんでいる 状態かもしれません。 もしくは、あまりに刺激が多すぎる現代社会から少し距離を置いて、静かな暗 い場所で休みたいと思っているのかもしれません。
黒を多用しすぎてしまうと、精神的にも身体的にも不活発になりがちで、気分 も閉鎖的になってしまうので、注意が必要です。
しかし、ファッションで”黒”を好む人がいます。 黒はシックなイメージから、大人っぽい印象を人々に与えるため、愛用されて いる方が多いのですが、このような経緯で黒を選ばれている場合には、心が閉鎖 的になっているわけではないので、解釈をするときには注意が必要です。
ファッション的な理由ではなく、つい黒を選んでしまう人は、自分の心の状態 をきちんと理解して、一人で悩みを抱え込まないように気をつけましょう。
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『 ピンク 』
ピンクは、女性によく好まれる色ですが、ロマンティックな気分になったり、 愛情を求める色だと言われています。
ピンクの中には赤も入っていることから、交感神経を刺激し、老化防止など の効果もあると言われています。一度恋愛にはまってしまうと、相手の世話を するのが好きで、献身的に接したり、愛情深い親密な関係を求める傾向にある ことが指摘されています。
ピンクを選んだあなたは、恋愛感情に振り回されたりしていませんか?ある いは、現在愛情に満ちた状態で、自分と同化したピンク色を選んでしまったの でしょうか?
ピンクを好む人の中には、愛情で何かを支配したり、相手をコントロールし たがるなど思い入れが強すぎる傾向があります。無意識のうちに過保護や溺愛 してしまう傾向があるので、はまりすぎないように注意しておきましょう。
そして、恋愛は一人では出来ません。相手の気持ちもちゃんと確かめるなど、 配慮を心掛け、相手も自分も幸せになれるような恋愛を心掛けましょう!
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色から心を読むときの注意!
色から心を読み取るときの注意点は、『全てを決めつけない』ということです。色の好き嫌いは、過去の出来事や大切な人との思い出から、大きな影響を受けます。
例えば、『野菜が嫌いだから”緑”は嫌い。』など、嫌いなものと連想する色を避ける傾向も見られます。
色を媒介にして他者の心を読み取るときは、その人の個人的なエピソードにも注目しながら、解釈していく必要があります。
しかしながら、色という視覚的刺激は、身体にも大きな変化をもたらしてくれるので、自分の生活に活かすと上手に感情と向き合うヒントをくれるでしょう。
気分が落ち込んだときには赤を選んだり、心の安らぎを求めるときには緑のものを身近に置いてみるなど、心の安らぎを保つ1つの方法として、色を活用してみてはいかがでしょうか?